アイヒナー分類をシンプルに削ぎ落として覚える

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アイヒナー分類、ちょっと細かい所おぼえるの面倒です。A1〜A3とかはあまり聞かれませんが、B4なのかC1なのか、みたいに聞かれるとちょっと判断が揺らいできます。

この問題を解いてみましょう。

 

新作

対咬関係はあるが、臼歯部ではすれ違い咬合である場合、アイヒナー分類はどれか。1つえらべ。

  1. B2
  2. B3
  3. B4
  4. C1
  5. C2

 

正答 3

 

 

 

「B〜」の「〜」は臼歯部の咬合支持がなくなった数!と覚える!

アイヒナーの分類は、Bの後の数字の覚え方をしっかりしておきましょう。Bの後の数字は、臼歯部の咬合支持がなくなった数です。つまり、B1は臼歯部の咬合支持域が1つない(=3つの臼歯部の咬合支持がある)。B3は臼歯部の咬合支持域が3つない(=臼歯部の咬合支持が1つのみある)。B4は臼歯部の咬合支持域が4つない=前歯部のみの対咬関係あり。ということです!

そして前歯部の対咬関係もなくなると、いよいよ「C」となります。アイヒナーはBが重要!Bの覚え方を完璧にしましょう!

AとCに関しては以下のように数字の意味が違ってくるので、これはおまけで覚えておきましょう。でも問題にでるのはBです。Bは必須で覚えましょう。

・A1:全歯あり、A2:片顎に欠損、A3:上下顎に欠損(咬合指示域は全てキープ)
・C1は歯があるが、どこも対咬関係がない。C2は無歯顎。

 

 

以下のような図をテストの時に書くとシンプルに考えて間違わずに答えられる。

 

簡単に図を書くと以下のようになります。

大臼 小臼 前歯 小臼 大臼
大臼 小臼 前歯 小臼 大臼

 

A:全アリ

 

B:一部アリ

B1(臼歯部の咬合支持が1つない)

B2(臼歯部の咬合支持が2つない)

B3(臼歯部の咬合支持が3つない)

B4(臼歯部の咬合支持が4つない)

 

C:全ナシ(すべての対咬関係がない)

これぐらいの図なら、みなさん、手書きでかけるんじゃないでしょうか?教科書に載っているイラストは、わかりやすいですが自分で書くのが難しいです。これぐらいシンプルに記号化すると、何回か練習すれば、いつでも思い出せるようになると思います。

 

確認問題

問:以下の例はアイヒナーの分類はどれになりますか?

 

答:B2

前歯部の対咬関係ないですが、気にすることなく、臼歯部の対咬関係がいくつ失われているか、に着目しましょう。2つないので、B2です。

 

図が苦手な人は、、、

A1〜3「咬合支持域の損失0=臼歯部4+前歯部1」
B1「咬合支持域の損失1=臼歯部3+前歯部1」
B2「咬合支持域の損失2=臼歯部2+前歯部1」
B3「咬合支持域の損失3=臼歯部1+前歯部1」
B4「咬合支持域の損失4=臼歯部0+前歯部1」

C1「すべての対咬関係なし=臼歯部0+前歯部0」

のように前歯部と臼歯部の対咬関係を書き出して答えてもよいかもしれません。

以下の図も参考にしてください。

アイヒナーの分類(「歯学生のパーシャルデンチャー」医歯薬出版 より引用)

 

 

 

 

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