歯髄の検査は奥が深い

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50歳の女性。下顎右側臼歯部のブラッシング時の疼痛を訴えて来院した。初診時の口腔内写真を別に示す。原因歯を特定するために行う検査として有効なのはどれか。2つ選べ。
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  1. 歯髄電気診
  2. 温度診
  3. 擦過診
  4. 透照診
  5. 打診
 
正答 2,3
 
 

歯髄検査の違い

歯髄検査で、温度診や歯髄電気診などありますが、それらの違いを問われています。温度診も歯髄電気診も歯髄の生死を確かめることができますが、この問題のように象牙質知覚過敏症の診断には、歯髄電気診はあまり役立ちません。過去問では歯髄の生死に関しての検査の問題が多いように思いますが、知覚過敏の診断、と比較すると意外な違いがみえてきます。この問題は「象牙質知覚過敏症の検査はどれですか?」と問うています。
 
  • 擦過診:健康歯(ー)知覚過敏(+)失活歯(ー)
  • 温度診:健康歯(+)知覚過敏(+)失活歯(ー)
  • 歯髄電気診:健康歯(+)知覚過敏(+)失活歯(ー)
 
擦過診:歯髄生死わからない
温度診:知覚過敏・歯髄生死どちらも有効
歯髄電気診:知覚過敏わからない
 
 
単純性歯髄炎では、歯髄電気診の閾値が下がり、
化膿性歯髄炎では、歯髄電気診の閾値が上がりますが、
診断できるほどの指標にはなりえず、参考値といった感じでしょうか。
 
歯肉退縮→歯根露出→象牙質知覚過敏症は高齢化の今にまさに問われやすい項目で。検査方法もしっかりと理解しておきましょう。今回は以上です。
 
 
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